日本版ソブリン・ウェルス・ファンド創設検討委員会
国の資産を活かして未来を支える仕組みづくりへ
――公明党「日本版ソブリン・ウェルス・ファンド」検討スタート
公明党は、国の資産を上手に活用して将来の財源をつくり出す「日本版ソブリン・ウェルス・ファンド(SWF)」の創設に向け、専門の委員会を立ち上げました。私、杉は副委員長を拝命しました。8月21日には、その初めての会合が国会内で開かれました。
この日は、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF=年金積立金を運用している組織)の前の最高投資責任者を務めた植田栄治さんを招き、北欧やアジア、中東など、世界の政府系ファンドの実例について話を聞きました。参加した議員からは活発な意見が出されました。
政府系ファンドって何?
「政府系ファンド」とは、国が持っている資産を効率的に運用して、政策に必要なお金をつくり出す仕組みのことです。
たとえば、石油などの資源で得た利益を投資に回し、その収益を国民生活に役立てている国もあります。世界ではすでに多くの国が取り入れていて、社会保障や教育、将来の備えに役立てています。
なぜ今、日本に必要なの?
日本では毎年30兆円近くの赤字国債(借金の一種)を出しています。今後も社会保障や教育費などの支出が増える一方で、「税金だけに頼るのは難しい」というのが現状です。
そこで「投資で利益を出し、それを国民に還元する仕組みを日本もつくろう」というのが、この日本版SWFの考え方です。
公明党の思い
上田勇委員長は「社会保障や教育などの財政需要が大きくなる中、国民の期待に応えるためにしっかり検討する」と表明。
また岡本政調会長も「日本と世界の成長に投資し、そこから得た収益を国民に還元する仕組みを必ず実現したい」と語りました。
今後の流れ
公明党の委員会では、これから各分野の専門家や海外ファンドの担当者とも意見交換を重ね、制度の具体的な設計を進めていきます。
国の資産を眠らせずに有効活用し、未来の安心につなげていく。公明党はそんな新しい挑戦を始めています。
