“公明ここにあり”の闘いを
生活守り、日本を前に
国民の合意形成に大きな役割
山口代表ら強調
第184臨時国会は2日、召集された。参院選で衆参の“ねじれ”が解消されてから初めての国会で、会期は7日までの6日間。公明党は2日昼、国会内で両院議員総会を開き、山口那津男代表、井上義久幹事長は参院選の結果を踏まえ、「安定した政治の下で諸課題を解決し、国民生活を守り、日本を前に進めてもらいたいという思いに応えなければならない」と述べ、国民目線に立つ公明党が現場の声を受け止め、政策に反映していこうと訴えた。魚住裕一郎参院会長、漆原良夫国会対策委員長、石井啓一政務調査会長があいさつした。
臨時国会召集両院総会で出発 参院新人7氏が初登院
冒頭、山口代表は参院選で激戦を勝ち抜いた11氏を紹介。若い議員が数多く誕生したことに触れ、「ご支持いただいた皆さんや国民に、よく頑張ったと言ってもらえる成長ぶりと成果を示していきたい」と語った。
その上で、今国会では法案審議が行われず、本格的な論戦は秋の臨時国会となることを踏まえ、「準備を重ねて論戦に挑めるよう、また、与党として国会や政権の運営を務められるよう、力を磨いてもらいたい」と呼び掛けた。
今後の重要政治課題に関しては、消費税率引き上げ時期の判断とそれに伴う予算編成や税制改正、環太平洋連携協定(TPP)交渉、社会保障制度改革、憲法改正や集団的自衛権をめぐる議論、衆参両院の選挙制度改革などを挙げ、「優先順位をしっかりと調整して進めていく必要がある。衆参で連携して取り組んでいきたい」と述べた。
また、この夏の取り組みに関して、「(党の)ネットワークの一員として、スムーズなチーム力の発揮に努められる基礎を築いてもらいたい」と強調。「現場の実態をしっかりと見定めて政策に反映する現場主義、地に足を着けた行動力が重要だ」と力説した。
一方、井上幹事長は参院選結果について「政治の安定を求める民意の結果だ」と指摘。「安定した政治の下、内政、外交の諸課題を落ち着いて解決し、国民生活を守り、日本を前に進めてもらいたいとの有権者の思いに応えなければならない」と述べた。
その上で、連立政権の中で公明党の「国民目線」や「平和を守る」という役割に対する期待は大きいと述べ、「(重要政治課題で)どういう判断をするにしろ、国民の合意、理解が必要であり、国民の合意形成をしっかりするところに公明党の極めて重要な役割がある」と力説した。
さらに、東日本大震災の復興について「具体的な復旧・復興を加速させることが最重要課題との認識で、あらためて取り組む」と強調。今後の論戦で「“公明党ここにあり”という結果を出していきたい」と訴えた。
魚住参院会長は、参院公明が1増の20議席となり、新たな体制でスタートを切ったと報告し、今後の国会論戦では「参院公明らしさを発揮していく」と表明した。
両院議員総会に先立ち、今回の参院選で初当選を果たした若松謙維、新妻秀規、平木大作、矢倉克夫、杉久武、河野義博、佐々木さやかの7氏がさっそうと初登院した。
公明新聞:2013年8月3日(土)付
https://www.komei.or.jp/news/detail/20130803_11887